横浜近辺を車にて徘徊する一日。

■ドン・キングのような髪型。

になるんじゃなかろうか？そのうち。この日は学生時代の友人とドライブに行く約束をしていた。友人宅は神奈川県の綱島なので、埼玉の我が家から出かけると結構時間がかかる。なので頑張って早起きをした。そしてボンヤリとした頭のまま用意を済ませ、いざ出発しようと思いエンジンをかける。が、

「ん？」

エンジンがかからない。全くの無反応で「ウン」とも「スン」とも言わない。何度も何度も試みても変わりがない。沈黙したまま。完全黙秘だ。

「ドラエモ〜ン！」

と叫びたくなったが我が家にはいないので、外出している父親の携帯へと電話。事情を説明して電話口でやりとりしていると、

「そりゃバッテリーがあがっているな。」

と一言。最悪だ。

「お前バッテリーくらい交換したことあるだろ？」

とさらに一言。最悪だ。

バッテリーの交換どころか、車の運転席より前方部分に関してはほとんどいじったことがない。車の中身についてなどチェリーボウイ同然だ。しかし約束があるので直さないことには仕様がない。

しぶしぶボンネットを開いてバッテリーを探す。しかし、パッと見どれだか全然わからない。なんとか”＋”と”−”の記号が記されている「それらしきモノ」を発見し、ガチャガチャと不器用に取り外して近所のスタンドへ。そして、新しいバッテリーを購入してきて再度マーチ君相手に奮闘。

「まさか、下手に取り付けて爆発とかしないよな・・」

かなりおっかなびっくりという感じではあったが、最終的にはなんとか取り付けに成功してエンジンもかかった。そして無事に友人と横浜近辺のドライブを楽しむことができた。

しかし、男子のクセにメカニックにあまり強くない自分にとっては本当に難儀な出来事だった。いまだにそのうち爆発するんじゃないかと心配でならない。爆発・炎上し、タイムボカンばりにドクロマークの煙が立ち昇る恐怖に怯えている。

嗚呼、メカニックに強い漢（オトコ）に憧れるわぁ・・。